【番外編】BTS沼にハマったコロナ禍の40代独身のはなし

2021年2月某日、私の生活に劇的な変化が訪れた。私はこの日を境に自分の人生をBB(Before Bantan)とAB(After Bantan)に分類したい。(ACのAはAfterじゃなくてannoだよということは一旦置いといて、それくらい変化をもたらしたということだ。) 事の始まり…

コロナとMidlife Crisisのこと

ここ2年くらい、うっすらと無気力な状態が続いている。 20代から30代は結婚と離婚を経験し、離婚後は仕事中心にがむしゃらに生きてきた感じがあって「ちょっと疲れたのかな」くらいに思っていたのだけど、しばらくして「ああこれがいわゆるMidlife Crisis(…

「おうち時間」のこと

もともと出不精で用事がない限り一日中家にいることがほとんどなので、コロナ後のライフスタイルという面で言うとかなり変化は少ない方だと思う。会社員時代と違って、独立してからは打ち合わせや会議以外はほとんど在宅で仕事が出来るようになっていたのも…

色んな美味しい料理のこと

仕事のスランプを迎えていて色々思うところを吐き出そうと書き始めたのだけど、世の中がこんな風に薄暗いご時世だから、何か楽しいことについて書くことにした。 昨日、Twitterのハッシュタグで「#いいねの数だけ好きなモノを暴露する」というのがあって、…

心の病のこと

911のアメリカ同時多発テロが起きた事は、私の人生に思いもよらぬ影響をもたらした。 とは言っても私は当時カナダに住んでいて、直接巻き込まれた訳ではなく、あくまで安全なところから怖がっていたというだけの話なので他人からしたら何をオーバーな、とい…

独身でいること

もう何年も恋愛をしていない。40も半ばに差し掛かると、大人らしく「恋愛というより安心感のあるパートナー的な関係性」という方が主流なのかもしれないけど、私の恋愛観が幼稚なせいか、後にパートナーになる相手だとしてもやっぱり初めはときめいたりした…

ハワイの空港にて

ホノルルの空港のスポーツバーで、キンキンに冷えたビールを飲みながらこれを書いている。 5日間の休みが取れるかどうかギリギリまでわからなかったけど、何となく目星をつけていた出発日の2日前に「どうやらこのままいけば休めそうだ」と確信し、慌ててエ…

「親友」のこと

友達がたくさんいた方が楽しい、などという考えは元々持っていないけど、最近は数少ない友人とすら定期的に連絡を取るのが億劫になりつつある。15年来の仲で1~2か月に一度は食事をしながら近況報告をするのが当たり前になっていた女友達にも、私から連絡…

知らない大人のこと

小学校4年生くらいの頃に、知らない人の家を訪ねるのがマイブームだったことがある。 今考えるとものすごく危険だし迷惑な行為なのだが、毎日近所の女の子たちと自転車で公園に行ったり縄跳びをしたりシロツメクサで王冠を作ったりすることに飽きてきた私は…

住まいを変えるとき

引っ越し魔で2~3年おきぐらいに住まいを変えている。 初めて一人暮らしをしたのは22歳の時だ。当時は東京に実家があったが、働き始めたらすぐに一人暮らしをすると決めていた。成人してからは父もあまりうるさいことを言わないようになり、両親は思ったよ…

父と母のこと

お正月に実家へ行き、憂鬱な気持ちで帰ってきた。 5年くらい前までは、実家でお正月を過ごすことは割と楽しみな行事だったのだが、ここ数年は年老いた両親と対峙することが億劫になってしまっている。 今まで私は自分が円満な家庭に育ったと思っていた。天…

クリスマスのこと

クリスマスの思い出と言えば、小学生ぐらいから大学時代までが一番キラキラしていたように思う。 小学校時代は一年間で一番楽しみな日がクリスマスイブで、一か月くらい前から楽しみで仕方なかった。姉とクリスマスツリーの飾りつけをして、欲しいおもちゃを…

忘れたい町

ハッピーな思い出について書こうかなと思ったのだけど、書きたいことリスト(思いついたら時々携帯にメモしてるだけだけど)を眺めていたらビョーンと目に飛び込んできたワードがあって、そのどんよりした思い出が頭から離れないので、それについて書くこと…

大人のじぶん

打ち合わせが終わり少し時間が余ったのでパソコンを開いてみた。 こうして毎日仕事で色々な大人たちと打ち合わせなんかしていると、「あぁ、自分も大人になったものだなぁ」と思う事がある。 実際、年齢的にはとっくに大人なのだから当たり前なのだけど、主…

二十歳のたびの完結編と

シカゴのセントラル駅からアムトラックに乗り込むと、車内は予想外に穏やかな雰囲気だった。車社会のアメリカでは長距離列車を利用するのはお年寄りが多いようで、想像していたような荒んだバックパッカー客などはいない。更に各車両の最後列に乗務員が一人…

二十歳のたび② ~滞在編~

旅の行程で立ち寄ると決めていた場所が二か所だけあった。 一か所目はラスベガス。ギャンブルにお金を使わせるために宿泊費と食費が安く設定されていると聞いていたので、そこでまともなホテルに泊まり美味しいものを食べようと決めていた。とは言え、私たち…

二十歳のたび① ~ドライブ編~

大学生3年生の夏にアメリカ横断旅行をした。アメリカ横断は私が学生の間に是非やっておきたいことのひとつだったのだが、ある日「夏休みにアムトラック(アメリカ横断長距離列車)のチケットを取って行こうと思う」とサークルの先輩A君に話したところ、彼も…

ぼんやりとした思い出

先日、たけしさんがテレビで「バイク事故の前後の記憶があまりない」と言っていた。話の文脈から、単純に事故当日から目が覚めるまでの事を覚えていないというより、事故に遭うまでの経緯というか、当時の生活の中で自分がどんな事を考え、行動していたかの…